介護タクシーインタビュー第二回
- cast74
- 2025年12月1日
- 読了時間: 5分
更新日:1月16日
台東区「うぐいすケアレディータクシー」
深澤さん──歌とダンスから介護タクシーへ。転身の理由と誠実な想い
今回ご紹介するのは、台東区で「うぐいすケアレディータクシー」を運営し、私たちと同じ介護タクシー団体・アイラスに加盟している 深澤さん。
歌とダンスの世界から介護タクシーへ──。一見まったく違う道のように思えるその背景には、ご家族への深い想いと、“自分ができることを誰かのために”という強い軸がありました。
◆ 前職は?
「前職というより、今も歌とダンスの活動は続けています。コロナ前は企業パーティーや町のお祭りイベントなどにも出演していました。コロナ禍で活動は減りましたが、ライオンズクラブや幼稚園のクリスマス会など、今も続けています。介護施設への慰問に伺ったこともありました。」
音大出身で、子どもの頃からミュージカル出演──深澤さんの原点は“舞台”にありました。
◆ そんな深澤さんが、なぜ介護タクシーを?
「父が脊髄梗塞になり、突然車いすの生活になったことがきっかけでした。」
病名が確定するまで一か月。リハビリ病院への移送の際に乗った介護タクシーで、女性ドライバーと父が会話している姿を見て「私もこういう仕事ができるのかな……」そんな気持ちが芽生えたそうです。
さらに背中を押したのはご両親の言葉。「お前には介護タクシーが向いている。やったらどうだ」その一言で決意が固まりました。
◆ はじめて知った“介護資格の重要性”
「調べていくうちに、介護資格が大切だと知り、初任者研修を受講。一か月で無事取得しましたが、2種免許はコロナの影響もあって時間がかかり大変でしたね。
どんな仕事も、まずは学ぶところから。深澤さんらしい誠実さが伝わります。
◆ アイラスを選んだ理由
「知識ゼロの業界に入るので、まずは団体に入った方が良いと考えました。でも最初に訪れた団体は、資料もないし、コールセンターも稼働しているのか分からず不安で…」
その後に訪れたのがアイラス。「しっかりした資料、丁寧な説明、安心感がありました。車両選びのアドバイスも助かりました。」
◆ 開業は2021年2月
開業後のアイラスの印象について伺うと──「介護車両の知識がなかったので、車のことや業界のことをすぐ相談できる仲間のサポートの安心感は大きかったです。」
◆ 台東区に後輩が増えた事に関して
「とても助かっています。開業当時は台東区で私一人だったので、重なる依頼の際は足立区の仲間にお願いしていましたが来てもらうのに距離があるので申し訳なくて…。今は仲間が台東区に増えたので当日対応もしやすく、心強いです。」
現場のリアルな声が響きます。代行の出し入れはアイラスならではの組織力が活かされております。
◆ 女性ドライバーとして意識していること
「女性だから、という意識はあまりないのですが、どんな相手にも“丁寧な敬語”で対応することは心がけています。話し方がゆっくりの方には合わせる、運転は丁寧に。すべて“安心してもらうため”です。」
そして意外だったのはこの言葉。「“キャー!”というような女性の弱々しさは出したくない。男性のようなかっこよさを目指しています。」
どんな“かっこよさ”なのか尋ねると──「姿勢、歩き方、立ち振る舞い。ダンスで培った経験が活かされています。」その言葉通り、凛とした印象が残る方です。
◆ コミュニケーションはどう磨いた?
「特別勉強したわけではないですが、ダンスを教えていた経験が活きているかもしれません。ただ、話題のない雑談は苦手で……。」
そこで工夫しているのが「プロフィールカード」「車内に貼っていると、お客様の方から話を振ってくださるので助かっています。反応がない方には、静かに乗りたいのだと思い、必要最低限にしていますね。」
“相手に合わせる”深澤さんらしい配慮です。
◆ 印象に残っている移送
「コロナ禍で会えなかったご家族が久々に再会できた時。車内で会話が弾み、移送後に“安全運転ありがとうございました”と言われた時は、本当に嬉しかったです。」
その一瞬のために、この仕事をしているのだと感じさせるエピソードでした。
◆ 深澤さんのアピールポイント教えて下さい
「院内介助やお出かけ支援は、若い頃から両親にずっとしてきたことなので、安心して任せていただけます。是非ご連絡下さい」
◆ 車両・機材・資格
車両:ノア
車いす1台+付き添い3名
車いす2台+付き添い2名
保有機材:車いす、リクライニング車いす
保有資格:初任者研修、上級救命講習、チャイルドカウンセラー、チャイルドコーチングアドバイザー、家庭療法カウンセラー、認定ダンス指導員準1級、音楽健康福祉士
資格の幅広さは、深澤さんの努力そのものでメンタルが落ち込んでいる方には、カウンセラー、コーチングが活かされてるとの事。
◆ 今後のビジョンお願いします。
「もう5年経ちましたが、今でも“新人の気持ち”です。増車や拡大よりも、今のサービスをどこまで丁寧にできるか、どれだけ気づけるようになるか──そこを追求したいです。」
静かな言葉の中に強い信念がありました。
◆ アイラスへの加盟や介護タクシー開業を迷っている方へ
「資料もフォローもしっかりしていて安心できる団体です。入会金は必要でしたが、知識ゼロの私でもスムーズに開業できました。」
アイラスでは、実車研修などもあり、初めての方に対して不安なく開業できる取り組みをしており、開業後もコールセンター、代行依頼などで仕事があります」
◆ 介護タクシーインタビュー第二回を終えて
女性ドライバーは珍しく、高齢者からの信頼も高い傾向があります。その中でも深澤さんは“接遇のきめ細かさ”が際立ち、台東区でも高い評価を得ている理由がよく分かりました。
また「弱さを見せない」「男性のように堂々と」この言葉からは、宝塚の男役を彷彿とさせる強さを感じ、“プロとしての美意識”に胸を打たれました。
介護タクシーの世界では、「○○さんにお願いしたい」という指名をいただける人が成功します。その意味で、深澤さんは学ぶ部分が非常に多く、私自身も刺激を受けるインタビューとなりました。
以上足立区介護タクシー あいしーえふ介護サービス佐藤の介護タクシーインタビュー第二回となりました。




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