車椅子 階段降ろし方
- cast74
- 7月16日
- 読了時間: 7分
更新日:8月4日
車いすで階段を降ろさなければならないケース
2階にご家族の寝室がある住宅や、エレベーターのない公営団地、階段しかないアパートなど、さまざまな理由で2階以上からご利用者様を車いすで降ろさなければならない場合があります。
一般的な住宅の内階段では、階段の幅や曲がり角の問題から車いすを使用できないことがほとんどでそのため、布担架やヒップ担架を使用しますが一方、外階段や建物内部の広い階段では、車いすを使用して安全に階段介助を行える場合があります。
車いすを使って階段を降ろすメリット
1 途中で休憩でき、下りでは重さを感じにくい
2 布担架より安定性が高い
3 利用者様の姿勢を保ちやすい
解説
1 途中で休憩でき、下りでは重さを感じにくい
階段を上る場合は、車いすと利用者様の体重が介助者に直接かかります。しかし、下りでは重さが下方向へ分散されるため、介助者の負担は比較的少なくなります。また、踊り場で車いすを安定させながら休憩できることも大きなメリットです。布担架は抱え続ける必要があるため、途中で休むことはできません。
2 布担架より安定性が高い
踊り場で方向転換する際、布担架は介助者の姿勢が変わることで布がたわみ、利用者様の姿勢が不安定になることがあります。
車いすの場合はフレームが利用者様をしっかり支えるため、姿勢が崩れにくく、安定した介助が可能です。
3 利用者様の姿勢を保ちやすい
階段介助中から平地への移動、さらに車内への乗車まで、大きな姿勢変化が少なく済みます。
腰や背中に痛みのある方や、姿勢の変化によって痛みが出やすい方には、大きなメリットとなります。
車いすを使って階段を降ろすデメリット
1 狭い内階段や急な階段には向かない
2 介助者の技術が必要
3 利用者様が恐怖を感じることがある
解説
1 狭い内階段や急な階段には向かない
一般住宅の内階段は車いすが通れないことがほとんどです。そのため、このような場合は布担架やヒップ担架を使用します。
また、勾配が急な階段では車いすが前方へ傾きやすくなり、転倒・転落の危険性が高まるため適していません。
2 介助者の技術が必要
一般の方同士で行う場合は、手の位置や声掛けのタイミングが分からず、事故につながる危険があります。
実施する場合は、必ず空の車いすで動きを確認し、十分に練習してから行うことをおすすめします。
3 利用者様が恐怖を感じることがある
人は高い場所から下りるときに強い恐怖を感じやすいものです。
初めて車いすで前向きに階段を下りる利用者様は、不安や恐怖から手すりをつかんだり、体を動かしたりすることがあります。
その結果、車いすのバランスが崩れ、重大な事故につながる可能性がありますので
必要に応じてアイマスクや姿勢保持ベルトを使用し、安心して介助を受けられる環境を整えることも大切です。
降ろし方
まずは空の車いすで階段が角度が急すぎないか、障害物がないか、を確認した後に滑りにくい靴へ履き替え、介助の準備を行い、利用者様を車いすへ移乗したら、両手は膝の上に置き、頭は正面または少し下を向いていただきます。
恐怖心が強い方には、必要に応じてアイマスクや姿勢保持ベルトを使用し、不安の軽減と安全確保を図ります。
重心を探る

最初の一段で利用者様の重心を確認しながら、最も安定する車いすの角度を探します。
写真を見ると、利用者様の頭・身体・車輪の中心が一直線になっていることが分かります。この位置が最もバランスの取れた状態です。
なお、この写真は介護タクシー団体アイラスの階段介助講習会で撮影したものを編集して掲載しています。
余談ですが、講師の先生は水を入れたポリタンクで何度も練習を重ね、ご自身で階段まで製作されたそうです。その経験に裏付けられた講習内容は、大変勉強になりました。
てこの原理を味方にする
支点となる後輪からハンドルまでの距離が長いほど、小さな力で利用者様を支えることができます。
そのため、ハンドルをできるだけ高い位置で持つことで、介助者の負担を軽減できます。
一人でも原理上は可能ですが、前方に介助者が入ることで安全性は大きく向上します。
写真を見ると、後方の介助者の靴が横向きになっていることも確認できます。これは安定した姿勢を保つための工夫です。

てこの原理の分かり易い画像で支点と力点の距離を長くし、荷物の重さを少ない力で支えられる様、ハンドル長さを荷物の倍以上にして対応。
利用者様を前向きにして降りる
力任せに後ろ向きで降ろす方法が紹介されていることもありますが、基本は前輪を持ち上げ、後輪だけで階段を下りる方法です。
最も重要なのはバランスです。
利用者様が手すりをつかんだり、体を大きく動かしたりするとバランスが崩れ、大変危険です。
そのため、必要に応じてアイマスクや姿勢保持ベルトを活用し、安全な姿勢を維持します。

声を掛け合う
バランスが取れたら、階段下側の介助者が中心となり、「降ります」「はい」など、一段ごとに声を掛け合いながらゆっくり下ります。
上側の介助者だけが先に動いてしまうと、下側の介助者が支えきれず、転倒事故につながる危険があります。
焦らず、一段ずつ確実に進むことが重要です。
2人以上で行う
理想は4人での介助ですが、人員確保や階段の幅の関係から、実際には2人で対応するケースも多くあります。
その場合は、前方の介助者がフットレスト付近を持ち、後方の介助者が介助ハンドルを持つことで、バランスを保ちながら安全に介助を行います。

まとめを足立区介護タクシー解説
車いすを使って階段を降りる方法は、布担架とは異なるメリットがあり、利用者様の姿勢を保ちやすく、踊り場で休憩しながら安全に搬送できる場面もあります。
一方で、階段の幅や勾配、利用者様の体格や身体状況によっては適さないケースもあり、介助者の技術や経験が安全性を大きく左右します。特に、ご利用者様が恐怖を感じて体を動かしてしまうと、車いすのバランスが崩れ、重大な事故につながる危険性がありますので、初めて行う場合や慣れていない方だけで実施することはおすすめできません。
事前に空の車いすで階段の状況や角度を確認し、滑りにくい靴を着用し、声を掛け合うタイミングや役割分担を十分に練習してから行うことが大切です。
また、階段介助には「車いすを使う方法」「布担架」「ヒップ担架」「リクライニング車いす」「ストレッチャー」など、状況によって適した方法がありますので無理に一つの方法で対応するのではなく、ご利用者様の安全を第一に考え、その場に最適な搬送方法を選択することが重要です。
当社でも、「2階から病院へ行きたい」「団地でエレベーターがない」「アパートの階段しかない」など、多くのご相談をいただいております。現地の状況やご利用者様のお身体の状態を確認したうえで、安全な搬送方法をご提案しておりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
階段介助は"できるかどうか"ではなく、"安全にできるかどうか"が最も重要です。 ご本人、ご家族、介助者全員が安心して外出できるよう、安全を最優先に搬送方法を選択するようお願い申し上げます。
料金に関して
車椅子使用で2階のベッドに居るご利用者様を1階に降ろして搬送
室内介助1100円+階段介助1100円
リクライニング車椅子使用で2階のベッドに居るご利用者様を1階に降ろして搬送
階段介助1100円(室内介助は無し)
ストレッチャー使用で2階のベッドに居るご利用者様を1階に降ろして搬送
階段介助1100円(室内介助は無し)
●当社手配ヘルパー代金5000円 ご家族お手伝いならヘルパー代金不要です
■ お願い
もし、通院や転院、ご自宅への一時帰宅などでお困りのことがありましたら、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
当社では、介護福祉士資格を持つドライバーが対応し、安心・安全を第一にサポートさせて頂いております。
介護タクシー、民間救急を使い「この値段が適切なのか?」と疑問を持たれた方からのご相談をお待ちしております。(領収書を拝見しながらアドバイスさせて頂きます)
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■ 記事監修者
あいしーえふ介護サービス代表佐藤昌明
介護老人保険施設、高齢者サポート住宅、等の勤務経験が有り国家資格 介護福祉士を保有
2016年8月開業以来、15000人以上の搬送者数で東京消防庁より表彰状授与、患者搬送乗務員、東京防災救急協会会員、NHK学園卒



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