介護タクシー事故例と安全対策|高速道路急変・階段転落・搬送中悪化を解説
- cast74
- 2 日前
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介護タクシーをご利用される方、ご家族様の多くは「無事に病院へ行けるだろうか」「安全に自宅へ帰れるだろうか」という不安を抱えておられます。
しかし実際の現場では、ほんの一瞬の判断が命を左右するケースも存在します。
当社は東京防災救急協会の会員ですが、一般の方にはあまり馴染みが無い団体かもしれませんので簡単にご説明すると、防火管理者・防災管理者講習、心肺蘇生法やAED使用方法、応急手当講習などを行っており、東京都の政策連携団体にも指定されています。
今回、その講習内で共有された実際の事故案件について、介護タクシー事業者として感じた事も含めてお伝えさせて頂きます。講習は東京消防庁救急隊員の方が解説されました
1 高速道路上で利用者様が意識消失した事案
都内病院から、ご家族様と一緒にご自宅へ向かう介護タクシー。
利用者様はストレッチャーで横になり、高速道路を走行中でした。
すると突然、利用者様の反応が無くなり、意識消失。
ドライバーは最寄り出口から一般道路へ移動し、バイタルサインを確認。
しかし呼吸、脈拍とも確認出来ず、119番通報。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始し、到着した救急隊へ引き継いだとの事。

東京消防庁救急隊員による解説
このケースで最も重要なのは「まず自分自身の安全を確保する事」。
高速道路では焦って一般道へ向かいたくなりますが、状況によっては高速道路上で停止した方が安全かつ迅速な場合もあります。
非常駐車帯、路肩、サービスエリア、パーキングエリアなどへ停止し、・ハザードランプ・三角表示板・発煙筒を使用して車両安全を確保。
119番通報時には、
・上り線か下り線か・キロポスト表示・車種・車両色・ナンバー
まで伝える事が重要と説明されました。
当社の解釈
正直、自分でも同じ状況なら「とにかく高速を降りよう」と考えてしまうと思います。
しかし実際には、
「安全確保を行いながら、その場で速やかに119番通報する」
これが最優先になります。
もし万が一、利用者様がお亡くなりになった場合には、搬送記録も極めて重要になりますので・意識消失時刻・場所・高速を降りた時刻・呼吸停止確認時刻・119番通報時刻・心臓マッサージ開始時刻・ご家族への連絡内容・車内状況
こうした細かな記録が必要になり、警察による検視も行われ、ドライブレコーダー映像の提出も必要となります。
介護タクシーは「移送サービス」であると同時に、命を預かる現場でもある事を改めて感じさせられる事案でした。
2 車いすのまま階段介助中に転落した事案
医療機関からご自宅へ戻る利用者様。
ご自宅は3階で、外階段を使用する必要がありました。
介護タクシースタッフ2名で、利用者様を車いすに乗せたまま階段介助を開始。
しかし途中で利用者様が足を動かし始め、さらに雨で階段が濡れていた事も重なり、バランスを崩して転落。
119番通報となった事例。

東京消防庁救急隊員による解説
問題点として挙げられたのは、
・階段幅は十分だったか・踊り場スペースは狭くなかったか・重量配分は適切だったか・雨天対策は出来ていたか?
特に雨の日は、滑りにくい履物や補助器具の使用が重要との説明で、利用者様の体をしっかり固定する処置の必要性も指摘されました。
当社の解釈
階段介助は、利用者様側も非常に怖いのです。
特に初めての方は、
「落ちるのではないか」という恐怖から、
・手すりを掴もうとする・途中で降りようとする・身体を動かしてしまう、こうした動作を無意識にしてしまいます。
しかも階段介助は、介助者が背中側から持ち上げる形になる為、日常生活では経験した事の無い姿勢になり本人の精神状態に負担が生じます。
当社では、不穏な動きが予測される場合、
・目隠し・ベルト固定
などを行い、手足が不用意に動かない工夫をさせて頂いており、階段介助時には、屋根職人さんが使用する特殊な滑りにくい靴を使用しています。
よく「救急車なら無料なのに」と言われる事がありますが、救急車は基本3人体制です。
一方、民間介護タクシーでは事情が異なります。
階段ヘルパー1名につき5,000円前後の費用が必要で、
ドライバー含め3人体制となれば、2名分のヘルパー手配とスケジュール調整が必要になります。
安全を確保するには人員が必要。
しかし現実にはコスト面とのバランスもあり、非常に難しい問題だと感じています。
3 布担架で搬送中に容態悪化した事案
腹痛と体動困難がある利用者様。
ご自宅マンション内で、ベッドまで移送を布担架で行っていた最中、エレベーター内で急変。119番通報となった事案です。
この時、スタッフは「ショルダータイプの布担架」を使用していました。

東京消防庁救急隊員による解説
救急隊員の判断は非常に明確でした。
「バイタルサインが不安定なら、布担架ではなく車いすを選択すべき」
布担架は揺れが大きく、利用者様への負担が増えてしまう為です。
当社の解釈、介護タクシー事故
ショルダータイプの布担架は便利ですが、姿勢保持が難しく、揺れがダイレクトに伝わります。
一方、通常の車いすは安定感がありますが、身体が直角姿勢になる為、利用者様によっては非常に辛く感じます。
そこで当社が推奨しているのが「リクライニング車いす」でストレッチャーに近い姿勢を保ちながら、エレベーターではコンパクトに・廊下ではフラットに近づけるなど、状況に応じた調整が可能です。
「搬送出来るか」ではなく、
「どの方法が最も身体負担が少ないか」
を考える事が重要だと感じています。
まとめ
介護タクシーは、単なる「移動手段」ではありません。
利用者様の命、安全、不安、そしてご家族様の想いまで背負う仕事です。
そして現場では、教科書通りにいかないケースも数多く存在します。
だからこそ当社では、
・救命講習への継続参加・安全対策の見直し・搬送器具の研究・現場想定訓練
を今後も続けて参ります。
介護タクシーは「ただ運ぶ」のではありません。
今回「介護タクシー事故例と安全対策|高速道路急変・階段転落・搬送中悪化を解説」記事をご覧頂き誠に有難う御座いました、ブログ作成は本年で10年目を迎えた、佐藤が担当致しました
もし、通院や転院、ご自宅への一時帰宅などでお困りのことがありましたら、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
当社では、介護福祉士資格を持つドライバーが対応し、安心・安全を第一にサポートさせて頂いております。
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