11月23日10時より立川市で開催された講習に参加して参りました、介護タクシー車両に「東京消防庁認定」と記載している方の資格とは別で此方は「東京消防庁民間救急コールセンター」に登録(♯7119)事業社がメインになり講習等が行われております。
今回は2部構成で1部が「状態急変時の対応について」講師、杏林大学主任教授山口氏
2部が「東京消防庁の救急活動状況」講師東京消防庁救急指導課木村氏
2部に関しては別な機会にレポートさせて頂きますので今回は1部の講習内容を紹介させていただきます
そもそも急変て何でしょうか?
一般の使い方は急変とは「急に咳き込む」「急に気分が悪くなった」等々で使いますが医療
現場の定義では「急変」=「命に関わる変化」に陥ることを示します
人間の体は不都合な変化が起こっても予備機能が働き恒常性を保とうと働きますが限界を超えると代償機転が破綻し結果「急変」となります
介護タクシー業務で急変に遭遇する例として・心配停止、ショック、呼吸困難、致死的不整脈、意識障害、けいれん、吐血、下血などの緊急性の物が有り最も重要度が高いのが
「心肺停止」となり当社では「心肺停止」が疑われる事案に2度遭遇
患者搬送乗務員更新時に毎回「心肺蘇生」が行われるのはこの理由から
急変になる前からサインを出しており、それを見抜く事が後々影響して来るのは誰も知るところですがサインは他人が見て判断出来、症状は本人が訴える事と定義されており、
「頭が痛い」「会話が変」「元気がない」「顔の左右が非対象」「声掛けえしても返事ない」「バイタルがいつもと異なる」などの予知サインがあり予備機能で急変にならぬ様に体が頑張りますが、それを超えると加速度的に悪くなり命に関わる「急変」と繋がります
サインが出る場所として重要なのが顔で、
赤ら顔は発熱、血圧上昇
青白い顔、ショック、高度貧血
唇が紫、低酸素(チアノーゼ)
顔の非対称が顕著、脳の疾患
急変の中で呼吸に関するサインの場合として
胸が動いているか? ?呼吸の音の種類は正常か?(いびき呼吸はNG ) ハァハァ呼吸してないか?苦しそうじゃないか? ?酸素濃度が計る機械があれば酸素濃度は正常か?で判断が可能
急変には上記の呼吸、心臓(循環器)脳、など早期にサイン、症状をくみ取るのが早期回復のカギとなるので日頃から健康状態を観察するのが重要となります
通常生活でこれらのサインが出た場合には素早く医療機関に行くのが最も早い回復方法ですが移送中に上記サインが表れた場合には利用者様に楽な姿勢を維持して頂き、救急車を呼ぶ手配となり「具体的な道路名」「交差点名」「自分の車両向き」を冷静に伝え通話後も電源を切らずにいつでも受信できる体制にし救急車が到着する間に
保険証、お金、かかりつけの診察券、お薬手帳、を準備し救急車サイレンが聞こえたら車外に出て誘導、その後隊員に容態変化内容、待機中に行った処置、持病が有る場合は病名、かかりつけの担当医、病院を伝える流れとなります
大雑把に講義内容を纏めて改めて思うのは
●直ぐに役に立たないかもしれないが知っている事で対応出来る幅が広がる●
当初参加する事に疑問を感じておりましたが、感染症予防に関する講義が移送業務に役立っており、それ以降毎回参加する様にしております
通常生活で万が一救急車を呼ぶ場合には何を持って行けば良いのか?何を救急隊員に伝えれば良いのか?など一般の方でも知らない事が多くありサイン、症状も含め知っている事で、様々なリスクから守る事が出来ると考えております
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