前回は介護タクシーの厳しい面についてお伝えしましたが、今回はその魅力やメリットをご紹介します。
1. 自分のペースで働ける
会社勤めとは異なり、働く時間やエリアを自分で決めることができます。「年金生活なので月に○○万円の収入で十分」「朝10時から午後3時までしか働かない」「繁華街や遠方には行かない」など、自分のライフスタイルに合わせて調整可能です。(もちろん、その分収入は変動します)
2. 様々な人と出会える
利用者の方々はさまざまな疾病や状況を抱えています。例えば、「大腿骨骨折の症状は?」「認知症のリアルな実態は?」「脳梗塞の原因は?」など、実際にお話を聞きながら学ぶ機会があります。ある利用者様から「帯状疱疹はとても痛いから、ワクチンは必須よ」と勧められ、実際に予防接種を受けたこともあります。
3. 色々な場所に行ける
仕事を通じて足立区以外のさまざまな区や市へ行く機会があります。時間があれば、現地の美味しい店や名所に立ち寄ることもでき、見聞が広がります。
4. 人間関係のストレスが少ない
職場の上下関係や人間関係の煩わしさが苦手な方にとって、一人で仕事ができる環境は魅力的です。「会社員時代の人間関係が大変だった」「退職後、家族とずっと一緒で気が詰まる」といった方には、自分のペースで黙々と働ける介護タクシーはぴったりです。
5. 営業センス次第で成功しやすい
学歴がなくても、生まれ持った営業センスや社交性があれば成功しやすい仕事です。スナックのマスターやママのように、自然と人が集まるタイプの方は、利用者様や病院、施設から信頼され、仕事の依頼が増える傾向にあります。実際、これが一番重要なポイントかもしれません。
6. 高収入を目指せる
実際に、コロナ禍でも億単位の売上を達成した事業者が存在します。現在も介護タクシーで大きな収益を上げている方々はいます。ただし、一般的な介護タクシーでは資格・機材・人員などの制約があるため、億単位の売上を目指すには工夫が必要です。
7. 病院や道に詳しくなる
「○○病院はあまりお勧めできない」「○○病院は対応が良かった」など、利用者様からのリアルな声を聞くことで、自分や家族が病院を選ぶ際の参考になります。また、移動を重ねるうちに自然と最適なルートを覚え、混雑を避けたスムーズな移動ができるようになります。
8. 定年退職がない
一般的な個人タクシーの定年は75歳までですが、過疎地域では80歳まで延長の可能性もあります。利用者様が希望すれば高齢になっても続けられる仕事です。ただし、「自分は72歳ですが問題ないでしょうか?」と事前に確認するのが望ましいでしょう。
まとめ
介護タクシーは、自分のペースで働ける自由さがあり、人との出会いや新しい発見が多い仕事です。人と接するのが好きで、営業力やコミュニケーション力を活かせる方には特に向いています。収入面も工夫次第で大きく変わるため、やりがいを感じながら長く続けられる仕事と言えるでしょう。

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